勝間さんからの学び その1「余裕『スラック』を持つ技術」
皆さんこんにちは。
経済評論家勝間和代さんのメールマガジンを購読しています。
そこでの学びを定期的に共有したいと思います。
1回目は余裕(スラック)についてです。
1. スラックとは何?
スラックとは、簡単に言うと「余裕」のことを言います。
ただ、余裕というとあまりに広義になる為、スラックの定義として、生産性や能力を上げるために持つ「余裕」のことを指します。
生産性や能力を上げる為に持つ余裕とは、例えばスケジュールで何も埋まっていない時間帯のイメージです。スケジュールが100%埋まっている状態だとそれ以上は何もできません。その状態が「スラックがない」状態となります。
スラックがある状態・・例えば80%埋まっている状態だと、20%の余裕があるので、その分何か急な案件が入ってきても対応できます。この余裕を持ちましょうということになります。
2. スラックはなぜ必要?
勝間さんからは「時間でも、お金でも、空腹でも、気持ちでも、ありとあらゆることを全てにおいて何らかの余裕がないと的確な行動や判断を下せないし、さらにそれが欠乏あるいはキャパシティーがゼロになった瞬間に、とてつもない間違いを犯す」
とありました。
忙しい時に話しかけられたり、仕事を振られたりすると「もー!」ってなりますね。
それは心理面に限らず、多くのことに当てはまります。
そしてそういった状況ではミスや間違いを犯しやすくなります。
3. スラックの効果とは
ではスラックがあるとどうなるのでしょうか。
スラックがあると、確実に生産性が高くなります。
特に私たち人間においては当てはまるようです。
例えば、仕事を片付けたいからと睡眠時間を削ったとします。確かにその時は仕事を進めることができるかもしれません。
ただ長時間やることで疲れから効率も落ちますし、睡眠時間が短くなれば翌日の仕事の効率にも影響します。
逆に、しっかりと睡眠時間を取れば、
・免疫力が高まり健康に良い
・脳の仕組みを整え、記憶も整えてくれる
などのメリットがあり、仕事の効率も上がります。
お金で言えば、
・投資に充てることができ、増やすことができる
・いざという時に対応できる
などのメリットがあります。
他にもスラックは人間関係や仕事などにも効果があるようです。
4. どうすればスラックを得られるの?
以下のやり方があるようです。
・天引きする
給料の天引きなどのように、先に引くという考えですね。先に引いてしまえば、残ったお金でやり繰りするようになります。
そして引いたお金はいざという時や、投資に充てることができます。
これは、給料以外でも活用できるようです。
例えば先ほどの例であげた睡眠時間もそうです。睡眠時間を先に取ることで、結果的に健康にも仕事などの効率化にもつながります。
・複利で増やす
金利で使われる複利の考え方を応用します。
まず日常の中で少しずつでもいいからスラックを作ります。
そのスラックを、自分のスキルやキャパシティを広げる投資に充てると効果が期待できます。投資に充てた結果、さらにスラックを作れますので、さらに再投資をする、、と好循環に持っていくということですね。
・阻害要因を排除する
自分の普段の生活でスラックの阻害要因はないかを考えます。
お酒を飲む、タバコを吸うなど、自分の意思の上位に来てしまう、行動とお金を奪うものをものを減らすことでスラックを増やそうという考えです。
私も余裕がない!と言いながらボーッとテレビを見たり、ネットの動画を見ていたりします。
そういった小さな積み重ねもバカになりません。時間やお金に関しては、「浪費・消費・投資」で考えましょう。浪費ばかりの人生では、借金だらけになってしまい、何もできない!なんてことになってしまいます。
・意志力を高める
何かを行う時に意志力は不可欠となります。肉体的な疲労もそうですが、精神的な疲労も大きな影響があります。精神的にショックな出来事があり、なにもやる気が起きなくなったというのは誰しもが経験あることだと思います。
活動に不可欠な意志力ですが、意志力は有限かつ人によって大きさが変わります。私は意思力が弱いから、、と言う方がいますが、あきらめる必要はありません。意志力は高めることができます。
意志力を高めるために必要なのは、
・質の良い食事
・質の良い睡眠
・質の良い人間関係
・質の良い自分との会話や瞑想
などを心がけることが必要とのことです。
意思力は行動の源泉ですので、高い状態を目指したいですね。
・中長期的なスパンで考える
私たちはどうしても日々の忙しさに追われ目の前のことばかりに集中してしまいます。しかしそれではいつまで経っても余裕は生まれません。
1日1日をしっかり生きることも大切ですが、将来的なことを考えることも大切です。
例えば1年後の自分を想像してみる、さらに5年後、10年後を考えてどうありたいかを考え行動することで1日の行動も変わります。
今の延長で本当に良いのか、定期的に考えましょう。
ちなみに考えるタイミングもスラックの生まれやすい年末年始やお盆のタイミングがおススメだそうです。時間的な「余裕」のある時に未来について考えてみてはいかがでしょうか。
5. まとめ
私も普段の生活の中で、「時間がない!」とぼやいている人間ですが、スラックについて知ってから少しずつ生活習慣の見直しをしています。
まずはスラックの重要性について理解する、それから1つずつでも改善しながらスラックを作ってみることで効果を感じられるのだと思います。
スラックの出せる習慣を作り、充実した人生を目指したいですね!
スラックについて参考になる本はこちらです。
いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (早川書房) Kindle版
http://krs.bz/katsumaweb/c?c=96214&m=12552&v=ae6377e4